2012年1月24日火曜日

英語の壁と授業について


“May I buy this?”
 
 買い物のときはいつも胸の鼓動が速くなる。ネイティヴのカジュアルな英語に上手く合わせられるかドキドキするからだ。
 ロサンゼルスでのお店で私はこう言うと店員はちゃんと分かってくれたが、ちょっと時間差があって不思議に思った。
 「『これ買います』を訳したからいいはず」、と思い、疑問に思ったが、とりあえずはこの胃の痛くなる関門を今日も通り抜けられたことに感謝して、放っておくことにした。

 だが、割と早くその謎は解けた。その次の日に、友達と買い物の話になったときである。彼曰く、
 “May I take it?”
その方が自然らしい。どうも彼も同じ間違いをしたらしく、その際は親切な店員が直してくれたらしい。

 これは9月の頃の話だが、このように英語の壁と言っても単純に難しい英文を読めるようになれば良いのではなく、むしろ日常会話の陰に潜む困難な魔物と戦わなければいけないのが、英語でコミュニケーションができる、ということに関して肝要だと思える。
 
 この魔物が少しやっかいなところは3つあるのかなぁと今のところ思っている。  
 第一にスピードである。いちいち日本語を英語に訳すのでは会話についていけないし、リスニングでも同様である。
 第二に、広い意味でのボキャブラリーである。これは単純な意味が分かるだけでなく使うシチュエーションや含蓄についても把握している必要があるということである。丁度最初の挿話はこれを説明している。
 第三に、量である。これは第一、第二を支えるものでもあるが、やはり言語は場数と一定の関係性があるのは事実なので、非ネイティヴは具体的な場面での経験をこなす必要がある。

  自分自身、3ヶ月を振り返って、課題だった英語の上達具合を考えると、英文の速読やゆっくりとしたコミュニケーションに関しては上達を感じるのだけれど、特にウェイターとのやりとりや電話での応対など、日常生活での「コミュニケーション」では、英語力の無さをまだまだ痛感する。
 実際、こちらで会った英語が上手い人達に上達方法を聞くと、アメリカの映画やドラマが好きな人が多く、スピードに乗った英語を聞けたり話せたりするようになるのが滑らかなコミュニケーションをするのに重要なのかなと思う。考えてみると日本で受けていた英語教育は、内容が難しくなってもスピードが増すことは稀だった気がしますし。
 こちらでは、幸いなことにDVDが安かったり、Huluというドラマをタダで見られるサイトがあったりするので、gleethe officeといったコメディを見て、笑いつつ聞き取りに勤しんでいます。

さて、授業の方の報告になります。

まず、追加料金を払い、UCLAでの実際の授業を1つ取りました。

"Financial Statement Analysis":
 財務諸表分析、金融でいうCorporate Finance ”Valuation”を会計の視点もいれつつ学ぶという授業。先生は会計士出身でウォール街でのアナリスト、The White Houseでの経済顧問を経て今年からThe Anderson school
 英語がとんでもなく速いですが、valuationという内容自体は日本での専攻と一緒だったので、どうにかなりました。その上でC/Fを利用したExcelでの財務モデリングや、”cookie jar reserve”といった粉飾手口、それを暴く為のC/F財務指標、など新たな発見もあったので面白かったです。
 ミニテストや中間テストではよく満点を取って先生にも褒められましたし、ケースディスカッションも数字を詰められながらもやりきったので、成績はA+(95%以上)でした。これは、クラスで1番の成績だと思います。
 改めて私は自分なりの視点で会社を分析していくのが好きなのだなぁと思いました。

UCLA extension: こちらは語学学校の方です。
 先生はプリンストン大卒のLeighという人でした。
 課題が多くて、明後日までに小説を30頁読みつつ、明日の為に記事1つ読むのと作文1つ書くこと、みたいなことは結構ありました。
 小説を1冊読むことになっていて、テストもここから出ました。私は”the lovely bones”を読みました。他にも、非ネイティブには難しい”athe”の違いや、英語でのロジカルな文章の進め方も習えて、意外と収穫が多かったです。
 また、午後の授業ではこれとは別に選択の授業があるのですが、そこでは"Street Talk"を取りました。freak me out, tacky, screw upとか学校では学ばないけど日常生活で多用する俗語を学べて、有意義でした。
 成績は全てAでした。

 カリフォルニアのディズニー「カリフォルニアアドベンチャーランド」には絶叫系観覧車があるとか、Holly Woodは実際のところ何も無くてしょっぱいとか積もる話もありますが、今回はここでclosing journal entriesです。次回は田舎のサンディエゴからお送りします!

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